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謝る勇気=プライスレス

よっしゃー、完全に間に合わなかったー!
……当分こんな感じになりますすいませんごめんなさい。
定期更新は出来る限り土曜日にやりたいんですが、これから日曜日にずれ込む、そんな予感がぷんぷんします。
もし、土曜日に更新されていなければ、翌日には、きっと更新されているはずです。
これがどんどんずれてずれまくる、なんてことには……ならないといいなぁ。。。


ともあれ、久々に東方SSです。
前回なんか、次回の伏線だぜー! とか言っていましたが、全然関係ありません。
っていうか星蓮船メインです。
最近、自分の中で星蓮船メンバーがどストライクなんですが…
とりあえず、書きたいことを書き終えたら、また、もみあやに戻ってくると思います。

では、続きから、どうぞ。

長い廊下を歩くナズーリンは、少し離れたところに見慣れた後姿を見かけたのだった。

「やぁ聖、精が出るね」
「……あら、ナズーリンどうしたの?」
「別に用という用があったわけでもないんだけどね、ちょうど聖の姿が目に入ったものだから―――――」


どたどたどたどた――――――!

「……どうしたのかしら、なにやら騒がしいみたいだけど?」
「あの足音は……ご主人様か!?」

角から突然現れたのは、ナズーリンのご主人様でもある寅丸星。
彼女はよほど急いできたのだろう、そう思わせるほどの勢いでナズーリンたちの前に現れると、

「ナズーリン、私の――――――!」
「なんだいご主人様?」
「……星、そんなに慌てて何を探してるの?」
「なっ――――! ひ…聖、どうしてここに!?」
「どうしてって……私がここに居ることがおかしいの?」
「そんな思考回路で何を? どうせご主人様のことだからまた何か失くしたんでしょう?」
「ま…また、とはなんですか、聞き捨てなりません!!」
「言葉通りですよ、どうせあれか、机に隠してた饅頭を知らないか、と言いたいんだろう?」
「―――――っ! どうしてそのことを!?」
「ああ、君のことだからどうせそんなことだろうと思っていたよ……ちなみに、あれはもうカビが生えていたから捨てた」
「す、捨てたですって!!」
「あんなものを食べて、お腹を壊す毘沙門天は見たくないからね、むしろ感謝してもらいたいくらいだよ」
「カビが生えたものを食べるのは、さすがにやめておいた方がいいわよ」

聖が心配したような表情で星を見るが、今の彼女にはそんなことに構っている余裕がない。

「た――――楽しみににしていたんですよっ!」
「それで何日もとっておくほうが悪い」
「な―――――」
「……な?」
「ナズーリンのばか――――――っ!!!」

絶交だー! と叫びながら星は
鼓膜を劈く星の声を、聖は耳をふさぐことで対応できたが、ナズーリンは不意を突かれたために対応が遅れた。
予想外の大声がナズーリンの鼓膜を、脳を刺激した。
その結果、ナズーリンは頭を抱え蹲ることになってしまった。
呻くナズーリンを心配して、聖は声をかける。

「ナズーリン……大丈夫なの?」
「ぅぅ……これで大丈夫に見えるのなら、君はよほど目が悪いと思われるよ……」
「あら……私これでも目はいいのよ?」
「………………」






「……全く、ナズーリンは……勝手にあんなことをする者だとは思いませんでした」

腹の虫が治まりやしない、と私は呟きながら当てもなくただうろつく。
思い出すだけでも腹が立つ、あれは聖が人里に行った際に私の為に買ってきてくれたものだというのに、それをナズーリンはいとも簡単に捨ててしまったのです。
私には考えられない、聖から頂いたものを捨てるなんて……私は部下の育て方を間違ってしまったのでしょうか……
私がそうやって考え事をしていると、

「わぷっ――――――」
「おっと、寅丸様よそ見は危険ですよ?」
「星はうっかり屋だねー」

よそ見をしていた私は、うっかり前に立っていた一輪にぶつかってしまった。
そして、私と一輪の身長差の所為で、私は一輪の胸に顔をうずめるような形。
それを、目ざとい水蜜が見逃すはずもなかった。

「あはは、もしかして星はお母さんが恋しいの? よし、私の胸を貸してあげるから、ほらほら、どーんと来なさい!」
「そうなんですか寅丸様……私でよければ貸しますよ?」
「……私を馬鹿にしているんですか? それに一輪はまだしも、水蜜には貸せるものなんてありやしないじゃないです……か……」
「え……? ごめん、今何か言ったの? 聞こえなかったからもう一回言ってもらえると助かるんだけど……なんだって?」
「いえ、何でもありません」

穏やかだが、不思議な威圧感を秘めたような笑みで私に笑いかける水蜜。
思わず背筋が凍りつき、動きが止まってしまう。
そんな険悪な雰囲気を感じ取ったのか、一輪は、

「そ、それで、寅丸様はどうなさったのですか? 私でよければお話していただけないでしょうか?」
「あ、ああ、実は……」

私は先程のナズーリンとの間に起きた事件を話した。
最初は、驚いた表情を浮かべていた二人だったが、しだいに怪訝な顔に変わり、ついには、

「なんだ、星が悪いんじゃないの?」
「申し訳ありませんが寅丸様、私もそう思います」
「えぇ!? ナズーリンは、私が聖からもらった――――」
「それは寅丸様の御身体を思っての行動だと思いますから……」
「ナズーリンだって星のこと心配してるから口煩くなるんだと思うよ」
「……………」
「それに寅丸様、もしも、聖様がカビの生えた饅頭を召し上がられようとしていたら……どうなさいますか?」
「そ、そんなの止めるに決まって――――!」

一輪に言われて漸く私は気付いてしまった。
私であれば、そんなものを聖に食べさせるわけがない、それはナズーリンだって同じなのだ。
自分の愚かさを思い返す私は、気がつくと涙が一筋、また一筋と流れ、

「って寅丸様、どうして泣いていらっしゃるのですか!?」
「――――っく…ひっく…だ…だって…私…ナズーリンにひどいことをたくさん言ってしまったのです……ナズーリンは絶対に許してくれません……」
「そ、そんなことありませんよ、ナズーリンが寅丸様を許さなかったことなんて一度もなかったじゃありませんか!」
「でも、今度ばかりは、って可能性も無きにしもあらず――――」
「水蜜っ!」
「やっぱり……だめですよね……」
「そんなことはないんだけどねご主人様」

空耳であってほしい、今一番耳にしたくない声が聞こえてきたような気がした。
後ろを振り返ることを、これ程までに恐怖したのは初めての経験である。
だが、私の葛藤をよそに、空耳は続く。

「私は別に怒ってはいないよ、これくらいで怒っていてはご主人様に仕えるなんてできやしないじゃないか」
「ど……どうしてここに……?」
「ああ、雲山が私を呼びに来たんだ、ご主人様が泣いてるからどうにかしてくれってね」
「雲山が……一輪、まさか貴女が!」
「一輪を責めるのはやめてほしい、結局は私の所為なんだからね……すまないご主人様、貴女のものを勝手に捨ててしまったことを謝罪します」

振り返った私は、ナズーリンが深々と頭を下げる姿を見つけた。
そんな姿を見たくなかった私は、慌てて、

「違いますナズーリン! 悪いのは私なんですから、私が貴女の気遣いを無碍にしてしまったのが悪いのです……許してくれますか?」

私はナズーリンの前に跪いて、その手を取り懇願する。
始めは目を丸くするナズーリンだったが、やがて笑みを浮かべると、

「許すもなにも、私は怒っていないって言っているじゃないか……全くご主人様はご主人様だということだね」
「ど、どういう意味ですか!?」
「深い意味はないよ……ありがとうご主人様」

和やかな雰囲気で一件落着、と思われた、がその時。

「……良かったわ、星、ここに居たのね」
「……聖、どうしてここに?」
「貴女が落ち込んでいると、私も悲しいから…ほら、里に行って買ってきたの、貴女が食べようとしていたおまんじゅう」
「私のために……わざわざ?」
「ええ、でも今度は取っておいて食べ損ねるなんてことはしないでね?」
「うん、ありがとう聖……私は嬉しいです」

聖にここまで心配をかけさせていた自分を恥じる心と、聖から贈り物を頂けたということ、その二つの出来事が私の気持ちを高ぶらせるには十分であった。
私は幸せな気分で饅頭を頬張り――――

「あ、そうそうナズーリン、これを受け取ってほしいのだけど……」
「なんだいそれは?」
「里に行った際に作ったんだけど……このチーズ」
「わざわざ作ったのかい?」
「いつも頑張ってくれているナズーリンに特別にご褒美を、と思ったのだけど、ナズーリンの趣向ってあまり聞いてなかったことに気付いたの、で、一輪に相談してこれにしたんだけど…チーズ嫌いだった?」
「いや、別に可もなく不可もない感じではあるが、君が作ってくれたものなら、なんでもありがたく頂くよ、ありがとう聖」
「ずるいなーナズーリン、ねぇ聖、私たちには?」
「水蜜、私たちはナズーリン程働いてはいないし、ナズーリンはあまりこういう機会がないから……ここは我慢しなさい」
「すまないねムラサ船長、、今度は私が君を労うよ」
「えへへ、それじゃあ仕方ないね」
「ナズーリン……私は?」
「ムラサ船長だけなはずがないだろう、一輪、君も当然だ」

笑い合う一同、そう、たった一名を除いて。
プルプルと震えるのは、そう、私。
なんで、ナズーリンが聖の手作りで、私が既製品なんですか?
その不満が私の体を支配すると、私はすでに行動に移ってしまっていた。
息を大きく吸うと、

「な………」

気配に気づいた聖はとっさに耳を塞ぐ、が、ナズーリンたちは間に合わなかった。
本日二回目の、


「ナズーリンの……馬鹿――――――っ!!!」




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No title

これはカップリングSSなんですかね?
もしそうだったらこれでもまだCP要素足らない俺は貪欲ですねwww
ところで鹿山さんはせーれーせんの面子では
どんなCPが好きですか?俺はこがナズと寅ナズの両方が好きですww

No title

なんというナズ受け……大好きです!
でも最近、寅聖とかが気になり始めてきています。
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鹿山アトリ

Author:鹿山アトリ
もみあや大好き。あとにとひなも。
と言いつつ、雑食気味に色々書いていきます。

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