FC2ブログ

こっそり更新 「相談事」

日曜日もそろそろ終わりみたいですね。
何でこんなにも日曜日の夜は憂鬱になるんでしょうか。
そして、なぜこんな時間まで私は課題をやっているんでしょうか。

…なんだか色々と寂しくなりますね。
そんなことはさておき、珍しく二日連続更新というのをやってみます。
ほとんどやらないことをやった後って、何かありそうですよね。
……俺、この更新が終わったらゆっくり寝るんだ。

さて、続きから初のもみあやSSです。
鹿山さん的には椛さんは文さんよりも身長が大きい感じで書いてますけど、
おっきな椛って最高だよね、って友人に聞いても、あまりいい返事が返ってきません。
文様は少し天然が入っている感じで……
なんだかんだで少しだけ管理人の趣味に付き合っていただければうれしいなぁ……
鹿山さんはもみあやを強くおすすめします。
『相談事』

「最近椛が反抗期なのよ」
「……はぁ?」

こんにちは、河城にとりです。
天気が良いので、屋外で機械いじりをしていたところに突然友人が押し掛け、
更には聞いてもいないのに悩みを打ち明けてきたんだ。
友人の名前は射命丸文。
どこにでもいるパパラッチ、もとい烏天狗。
どうしてこんなことになったんだろうか。



河童と天狗はそれほど親しい種族ではないが、
文とにとりは昔馴染みであった。
二人は互いに悩みを打ち明けることの出来る友なのである。

「なるほど、つまり椛が冷たくなったと」
「そうなの、ここ最近は碌に口もきいてくれないし」
「あっそ……」

機械弄りの合間に話を聞くが、非常にどうでもよい。
文自身は原因を知らないだけで、私は椛の態度の理由を知っている。
……言わないけど。
私が引いているのにも気付かないまま文は続ける。

「椛がまだ私より小さかった頃、文さま文さま~って可愛かったのよ」
「そうかい……」
「そうよ!あの頃の椛は可愛かったわ~。それなのに……!」

急に膨らんでは萎んでいく、最近の烏天狗さまは忙しいようだ。
しかし、ここで真実を告げるのは面白くない。
かと言って、この鈍感天狗が自分で気づくわけがない。
……どうしろと!

「聞いてるの、にとり!」
「……聞いてるよ(流しつつ)」
「そう…ならいいんだけど。そこでお願いがあるのよ」
「ん?何さ。言ってみなー」
「遠まわしでいいんだけど、にとりの方から何で避けるのか聞いてもらえない?」
「えー嫌だよー、自分で聞けよー」
「だって、絶対避けられるもの……」
「(だから、お前が原因だって…)」
「何か言った?」
「いいやーなんにもー(ちっ、この地獄耳)」
「お願いにとり、このとーり!」

意外にも切羽詰まった表情の文に、だが断る!と言ってやれるはずもなく、
ついつい頷いてしまった私は、できることをやろうと思ったのであった。




文が帰った後、私は椛を呼び出した。
文と同じく椛とも長い付き合いである。
そして、文の疑問の原因である、彼女の悩みも何度か聞いている。
椛が到着するや否や、私は文との相談の内容を話した。

「―――という訳で、文は勘違いしてるみたいだよ」
「……そうか、すまない河城」
「あの子は鈍感だしね、直接好きだっていう他ないと思うよ」
「河城…私が無理だとわかっていて楽しんでいるだろう……」
「そんな訳ないじゃーん」

うん、楽しい、なんて言えるはずないだろう。
にやにやと笑う私を訝しげに見る椛。
昔から文と椛の関係は変わっていない。
文は椛の姉代わりだし、椛はそんな文を頼りにしている。
ただ、椛は自らの気持ちに気付いて、不器用になってしまっただけだ。
そう、椛は文のことが好きになってしまったのだ。
もちろん最初は姉のような文のことが好きだったのだろう。
しかし、成長するに従って文に恋愛感情を抱いてしまったのだ。
そして、どう接していけばいいのか分からなくなってしまった。
仕舞いには、この気持ちを隠すにはどうすればよいのか、
ということを私に相談してきた。

(結局、この子はいつだって逃げに走るんだよねー……)

二人とも私の大切な親友だし、どちらにも幸せになってもらいたい。
だから、何だかんだ言いつつも、結局お節介をやめられないのだ。
……まぁ、ぶっちゃけ他人に構い過ぎて自分の方が疎かなんですけどね。
私は、想い人である雛のことを思い浮かべる。
そして椛たちの幸せと、少しの妬みの感情を込めて私は言う。

「ま、態度を改めないと危ないかもだね。最近は山の巫女と仲良いし」

私の言葉で、まるで石像のように固まる椛。

「何時までもこのままの関係でいられる保証もないし、いい加減覚悟決めなよ」
「……そうだよな」
「まぁ、ヘタレには無理だろうけど―――」
「なんだと!」
「実行に移せない奴が何を言ってるのやら……」
「うぅ……」
「とりあえず態度だけでも変えなよ、文が落ち込んでる」
「文様が……」
「何度も言ってるけど、文はいい奴だから受け入れてくれるって」
「そんなことは分かっている!文様は誰にでも優しく、可憐で、そして―――」
「長くなりそうだから無視するけどさ」

私は椛の額に指を突き付け、低い声で言った。

「これ以上、文を悲しませるのなら覚悟しなよ」

ガタガタ震えながら、顔を真っ青にした椛は何度も頷いた。



「やれやれ、不器用な恋はいつ実るのかねー」

椛が去った後、にとりは一人呟いた。
おそらく椛は告白しないだろう。
おそらく問題は解決しないだろう。
しかし、きっと椛は前よりも自然に文に話しかけることができるだろう。
その様子を思い浮かべ、思わず笑みを浮かべる。
そして私は愛しい厄神様の元に、溜まり溜まったであろう厄を引き受けてもらおうと歩き始めた。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

鹿山アトリ

Author:鹿山アトリ
もみあや大好き。あとにとひなも。
と言いつつ、雑食気味に色々書いていきます。

メールは
cocoa.rich(あっと)gmail.com
(あっと)を@に変えてください。

ツイッターはじめました。
ついった

基本的にリンクフリーですが、
相互リンクの場合でも、何か一言下さるとありがたいです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード