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妖夢の悩み事(後)

はい、定期更新です。
続きから妖夢の悩み事(後)となっております。

~今日の出来事~
今日は、野。さんとcatwalkの群雲さんと遊んできました。
昨日の写真は、群雲さんが前々から欲しがっていた品です。
お誕生日には少し早かったですが、プレゼントしてきました。
「うわ、てめ、こら」
と非常に喜んでくれたようで良かったです。
中身はきっと群雲さんのHPで公開されるはずなのです。

群雲さんのHPはこちら、
catwalk

素敵なイラストがたくさんありますよ。

~余談~
創想話に投稿した妖夢話を読んでくれた方が、たくさんコメントを残して下さってとてもうれしかったです。これは友人(仮)Tに感謝ですね。
ともかく、ゆゆよむのお話はまだ書き足りないのでぽつぽつ書いていきたいなぁとは思っています。
もし、待って下さる方がいるならば、頑張って書き上げていきたいです。


妖夢の料理はとても美味しかった。
私も普段から料理を作ってはいるが、それよりも遥かに美味しかった。
食事中は会話も弾んだが、妖夢はどこか上の空で、幽々子は食事に集中していた。
……弾んだのか?
若干の疑問は残ったが、それでもやはり一人で食べる食事よりも楽しかったのは事実。
私は二人の気遣いに素直に感謝した。
食事も終わり、さて帰るかということになった。
外も暗くなってはいたが、わざわざ幽霊を襲うようなやつは巫女か魔法使い、
もしくはメイドくらいだろうし問題は無い。
しかし、そこに妖夢が食ってかかった。

「駄目ですよ!夜道に女性が一人なんて危険すぎます!!」
「……私のような者を襲う輩がいるとは思えないんだが、なあ幽々子?」
「そうね、でも妖夢の言うことも一理あるわ~」
「そうですよ、ですから今日は泊っていって下さい」
「いや、明日は用事があるからなあ。それは流石に……」
「……そうですか」

明日はコンサートの打ち合わせやらで忙しい。
出来ることならば今日のうちにやっておきたいこともあるので、
私は断ることにした。
しかし、私の回答が気に食わないのか、腑に落ちない顔の妖夢。
今も何やらぶつぶつ言っている。
そんな様子の妖夢を見かねて、幽々子が耳打ちしてくる。

「ルナサ~、本当に無理なのかしら~?」
「ああ、近々コンサートもあるからなぁ」
「どうしても?」
「できれば」

残念ねぇ、と言いながら、幽々子は妖夢を慰める。
別に私は悪いことをしてないのに、何だか罪悪感に苛まれる。
だが、ここで引いてはいけない、そう思った。
別に幽々子がさっきからこっちを睨むとか、それが怖いとか、
そういうことではない、断じてない。
私と幽々子が水面下で必死の攻防中、不意に妖夢が口を開いた。

「それでしたら、私が自宅までお送りします!」
「えぇ!」
「大丈夫です、私、鍛えてますから!」
「そういう問題じゃないと思うんだけど……」
「まぁ妖夢がそこまで言ってくれてるんだから、ねぇ?」

ちらり、というより、ぎろり、とでも言うような目つきでこちらを見る幽々子。
トラウマ再来の私はぶんぶん首を縦に振るしかなかった。


帰り道、結局私は妖夢と一緒に帰ることになってしまった。
別に私としては構わないわけだが、私のことよりも妖夢の帰り道が心配だ。
そのことを何度も聞いたのだが、大丈夫の一点張りである。
妖夢がそう言うのなら、と渋々納得する振りはしたが、納得はしていない。
私としては、年頃の少女である妖夢を夜道に一人で歩かせるような真似の方が怖い。
幽々子もそのことを危惧していたが最終的には、まぁ妖夢なら、という納得をした。
それでいいのか、そう思った私は、自らに置き換えて考える。
……これが妹たちだったらどうだろう。
別に二人とも特に問題は見当たらないので別にいいか。
考えている内に、階段の終わりが見えた。
ここらで十分だろう、そう思った私は、妖夢に言った。

「妖夢、ここらで十分だよ」
「――えっ、まだ階段を降りただけですよ」
「大丈夫だよ、ありがとう妖夢」
「そ、そうですか……」

やはり納得がいっていないようではあるが、私は頑なに拒否する。
私の最大限の譲歩なのである。
しばらく妖夢を宥めすかすと、妖夢もようやく納得してくれた。

「妖夢、今日は御馳走様」
「いえ、喜んで頂けて光栄です」
「それでは、また今度」
「はい、また今度お会いしましょう」

そう言って私は帰路を急ごうとした、その時、
突然妖夢が私の手を握った。
妖夢の予想外の行動に驚き、思わず振り返る私。
自分でも何をやっているのか分かっていない妖夢。
そのまま少しの時間が経過する。
沈黙を破るため、私は口を開くことにした。

「……妖夢、手を放してくれないかい?」
「―――あっ!すいません!!」
「うん、離してほしいんだけど……」

返事はあるが、行動に出てくれない。
そんな状況がまたしばらく続く。
ふと妖夢の顔を窺うと、今までにない深刻な顔をしていることに気付いた。
やはり、先ほどの相談が妖夢を悩ませているのだろうか。
私がそう思っていると、不意に妖夢は、

「あの!ルナサさん!!」
「―――ひゃい!?」

私に向って叫んだ。
不意を突かれた私は思わず変な声を出してしまったが、
妖夢は構うことなく続ける。

「実は……あれから色々考えたんですが」
「う、うん……」
「私、頑張って告白することに決めました!!!」

妖夢の突然の告白に驚く私。
まだ一日も経っていないというのに決断するとは、
優柔不断の私にとって、純粋にすごいと思わせるのに十分だった。
友人の決意表明を聞いた私は、素直に応援することにした。

「そう、妖夢はもう決断したんだね。なら私は妖夢を応援するよ」
「あ、ありがとうございます!」
「がんばれ妖夢」
「はい、がんばります!」

私の心からの応援に感動したのか、妖夢はふるふると震えている。
私は心の底から妖夢の幸せを願った。

「ルナサさん、大好きです!私と付き合って下さい!!!」








おっと、どうして私は壁に寄りかかっているんだ?
しかも少しざらざらして気持ちが悪いなぁ……
ところで、私はどうしてこんなことをしているんだろう。
少し記憶が曖昧になってしまったようだ。
えっと、確か私は家に帰る途中だったはずなんだけどなぁ。
おや?あれは妖夢じゃないのかな。
そういえば、私は妖夢と少し話をしていた気がする。
何を話していたんだっけ?
確か、そう、告白が……告白を……妖夢が……私に……

「って、なんじゃそりゃー!!!!」
「―――みょん!?」

叫び、立ち上がる。
先ほど壁だと思っていたものは、どうやら地面だったようだ。
私はあまりのショックに一瞬気を失い、倒れてしまった。
そして、キャラを忘れて叫んだ、そういうことだったのか。
などと冷静に思考していると、ある事実を思い出す。
妖夢が好きだったのは、幽々子じゃなくて……私!?

「あ、あの、大丈夫ですか?」
「あ…あ…ああ、ルナサ姉さんは大丈夫なのか?」
「……本当に大丈夫ですか?」
「よよよ、妖夢、どういうことなのか、一から説明してくれないかな?」
「で、ですから、私はルナサさんのことをお慕い申し上げているということです……」
「そ、そういうことなんだ……」

強烈なショックだ。
私はずっと勘違いしたまま、妖夢に色々なことを教えてしまった。
そして、そのまま幽々子に大変な誤解を与えてしまった……
やばい、やばい、幽々子やばい。
思わず背筋が凍りつくほどの恐怖を感じてしまう。
私は一体、どうすればいいんだろうか……

「それで……ルナサさん返事を頂けますか?」
「……へ、返事!?」
「はい、教えてもらった通り、告白をした後は、相手の返事を待つんですよね」
「そう……ですね」

ここで私は落ち着いて熟考する。とにかく考える。
妖夢のことは好きだ。しかし、それは友人としてであり、
特別恋愛感情のようなものを抱いているわけではない。
さらに言えば、幽々子のことだ。
もしもの話、例えばの話、幽々子がもし、このことを聞けばどうなるだろう。
……私幽霊だけど、もう一度死ぬのかな。
思わず遠い目になる。
……メルラン、リリカ…姉さんちょっと長い旅に出るかも……
色々と考えたが結論は出ない、でも出さなきゃならない。
そう考えたとき、不思議と口が開いた。

「……ごめん、わからない」
「……え?」
「私は、妖夢のことが好きなのかわからない、だから、答えられないかな」

嘘は言っていない。
ここで、不用意な回答を出してしまうのはあまり良くないと考えたからだ。
私は、自分の体が次第に熱を帯びていくのを感じた。

「……それは、どういう答えなんですか?」
「……イエスでもノーでもない答えかなあ」
「……私はどういう状況なんですか?」
「本当に申し訳ないんだけど、少し考える時間が欲しい。
 しっかりと考えてから答えを出したいから、少し待っていて欲しいな……」
「…………」

妖夢は少し考えてから、私を見つめた。
私の答えが気に食わないのか、少しうるんでいる。
だが、私はその目から逃げないよう、目をそむけないようにする。
そして、優しく語りかけるように、

「私の我が儘だけど、少しだけ我慢して妖夢」
「……………」
「……ダメ……かな……?」

手を組んで上目遣い、ルナサ必殺のお願いポーズ。
これで落ちないメルランはいない。
今回に限り、涙もプラスしてみた。
本来は、お小遣いをあげてもらう時に使う技だ。
……別に、計算とかじゃないよ。
私の姿を見て、観念したように妖夢は言った。

「……わかりました。でも一つだけ質問してもいいですか?」
「うん、私が答えられる範囲なら」
「ルナサさんは私のことが嫌いな訳ではないですよね?」
「もちろんさ、私が妖夢を嫌う訳ないだろう」
「そうですよね、だったら私にはまだチャンスが残されている訳ですね」
「……チャンス?」
「はい、ルナサさんから良い返事を頂くために、私のことを好きになってもらうチャンスです」

顔を赤く染めながらも、にこやかに話す妖夢はとても可愛らしく、
思わず私は見惚れてしまっていた。
……妖夢ってこんなに可愛かったっけ?
そして我に返り、私も笑って答える。

「そうだね、私が妖夢のことを好きになったなら、きっと良い返事ができそうだよ」
「はい、では私頑張りますね!」

そして、互いに声を出して笑う。
どうやら返事をするのはまだまだ先になりそうだ。
しかし、きっとお互いに良い結果が訪れるだろう。
私はそう願った。



「妖夢遅いわね~」

妖夢の帰りを待ちわびる幽々子は、二人が何をしているのか、まだ知らない。
彼女の頭にあるのは、これから訪れるであろう妖夢との甘い日々の妄想だ。

彼女はこの後、帰宅した妖夢に真相を聞かされ、それから様々な事件が起きるのだが、
それはまた別のお話。

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